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2012年2月に読んだ本

気が付けばもうすぐ4月です。2月に読んだ本を投稿していなかったので得意の滑り込みセーフでアップしておきます。
読んだ本の数は3冊と少ないのですが、「こちらあみ子」は5冊分ぐらいの価値のある本でした。


こちらあみ子こちらあみ子
NHKの「週刊ブックレビュー」紹介本。読んでほんとうに良かった本です。先天性の事情に加え、幸福とは言えない家庭環境で暮らす主人公あみ子。三人称で物語は進むけれどなぜか客観性は乏しく、場所も時代も具体的には語られないし、あみ子以外の登場人物の気持ちもあまり描かれない。事件も解決されたようなされないような中途半端さ。でも…これが「あみ子のような子から見た世界」ってことに気付かせてくれる。そこがすごい小説です。表紙の無垢な麒麟の像(土屋仁応作)はあみ子かもよ。
読了日:02月19日 著者:今村 夏子


モナミは世界を終わらせる? (銀のさじ)モナミは世界を終わらせる? (銀のさじ)
気楽な気持ちで楽し〜く♪読めました。中高生向けの小説。謎解きの要素も入った学園ものファンタジー。主人公のモナミンはかわいいし、他の登場人物も魅力あります。はやみねかおる作家生活20周年記念作品だそうです。
読了日:02月18日 著者:はやみね かおる


ひいおばあちゃん (世界の子どもライブラリー)ひいおばあちゃん (世界の子どもライブラリー)
児童書です。子どもの心を扱う本で紹介されていたので読みました。主人公ヨシは妹がほしい小2の女の子。ヨシの家でひいおばあちゃんを預かることになりました。彼女はしわくちゃで泣き虫なんです。めんどうみなければいけないと思いながらも少し迷惑な家族たち。仕事優先のお父さんやパートを始めたお母さん、妹がほしい1人っ子のヨシなど今の日本にもありそうな家庭です。ヨシがひいおばあちゃんとのろのろ歩いているときに大切なことに気づくシーンがステキ。それから、ひいおばあちゃんが昔の思い出を語るシーンはとても興味深く、東ドイツの戦前戦中の様子がわかりました。
読了日:02月05日 著者:モニカ ハルティヒ


by riviere7341 | 2012-03-30 13:59

日々のつれづれ


by りびい