「親業」の近藤千恵さん講演会に行く

「親業」という言葉を知ったのは、20年以上も前の独身のころでした。
年上の知人で今は関東でカウンセラーをしている女性が、自己紹介で自分の仕事のひとつを親業と言ったのが知るきっかけです。
それから月日がたち私も親となり、8年ほど前に生協のカタログでこの本を見つけ、子育ての参考になればと思い、何気なく買って読んだのが始まりです。

『親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方』(トマス ゴードン Thomas Gordon 近藤 千恵 / 大和書房)

2月11日に盛岡市内でこの本の翻訳者である近藤知恵さんの講演会があると知り、仕事と子育ての両方に参考になればと思う気持ちで、参加してきました。

親の仕事とはいったいなんでしょうか?彼女はまず私たちに語りかけました。
「衣食住…まずそれがあるかもしれません」
彼女は言葉を選ぶように、ゆっくり続けました。
「ほかになにがあるでしょうか?…」
「親がいなくなっても自分の力で生きていけるようにするのが、親の役割ではないでしょうか」

これは非常に当たり前のことなのですが、案外忘れてしまいがちなことだと、
彼女の講演を聴いていて思いました.
会場はほぼ満員の盛況。講演会後本を買っていく人が沢山いました。
この本が翻訳された25年前に比べて、親業の考え方を必要としている人が
確実に増えつつあるのかもと思いました。








  MORE 親業とは?…


アメリカのトマス・ゴードン博士が始めた子育ての考え方で、近藤さんはその翻訳者であり、日本における親業訓練協会の理事長でもあります。主婦業という言葉があるように、親業という役割、仕事があるのではないかという考えのもとに生み出されました。

子どもを産めば親になれますが、親の役割をはたすにはそれなりの学習が必要になります。昔は自分の親がやったように育てていればそれで事足りたかもしれませんが、核家族化が進み、地域の教育力、家庭の教育力も衰えた今はそうも行きませんそのため、親に子育てを教えるプログラムとして考えられたのが親業訓練プログラムです。
子どもの自立心を育て、自分の悩みを自分で解決できるようにするには親はどうしたらよいのかを明らかにしてくれる考え方です。

親業の考え方で私が参考になったと思うのは、
子どもとのコミュニケーションの取り方で、とくに子どもと上手く行かないときどんな言葉のかけ方をしたら子どもは心を開いてくれるかについてでした。

コミュニケーションとは言葉のキャッチボールにたとえられますが、青いボールを受け取ったとき、白いボールを投げたのではキャッチボールになりません。青いボールを受け取ったら、青いボールを投げ返さなければコミュニケーションは成立しないと近藤さんは説きます。
コミュニケーションがうまく行かないのは、言葉の受けてが送り手のメッセージを誤解し、それにお互いが気付かないときだと述べています。

たとえば
子どもが「今日学校行きたくない」と言ったときあなたはどう答えますか?

「休んじゃいけません!」の命令
「休んだらおとうさんにいいつけますよ」の脅迫
「友達に迎えに来てもらう?」などの提案

ほとんどの親がとる12に分類される効果のない返事と、それに変わる効果的な言葉かけ(心の扉を開く言葉、勝負なし法など)が本には書かれています。

親業をマスターするにはかなりの訓練が必要ですが、かといって各地で開かれている講座を受講してまで、と私は正直思っています。
また、アメリカ的な考えのに基いた方法であるせいか、すべてを受け入れがたいところもあります。
ですが、子どもを思い通りに動かそうとしている無意識の私に気付かせてくれた貴重な本でもあります。親になったかた一読の価値ありですよ。
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by riviere7341 | 2005-02-11 16:50

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