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ジャン・コクトー展 岩手県立美術館

名前は知っているものの、このような仕事を成し遂げ、このような作品を残した芸術家だったのかと改めて知りました。
中でもデッサンは素晴らしかった。
絵の前で見とれました。
ジャン・コクトー展 岩手県立美術館_a0013115_18365211.jpg

澁澤龍彦氏に「軽さのエレガンス」と評されているそうですが、
彼の芸術はまさにそのとおり
スイスイ描いているようでいながら重厚で繊細
気品があるようでいて上品すぎない
明るそうで暗い

詩人、画家、映画監督…多方面に渡る才能と
華麗な交友関係(ピカソ、サティ、ドビッシー、ピアフ…
波乱に満ちた私生活(8歳で父がピストル自殺、友人の自殺、短い恋愛、麻薬、同性愛…)

沢山ある自画像からは、全てを見通す鋭いまなざしとともに
孤独のかげりを感じました
自分に忠実に生きた人
芸術家としての運命を生きた人と思います

エディット・ピアフが亡くなり
プレスからはコメントを求める電話が殺到
その知らせを聴いた日に亡くなりました。

『私の耳は貝の殼、海の響きをなつかしむ』(堀口大学訳)の詩は有名


岩手県立美術館HPにて2006.5.21まで
by riviere7341 | 2006-05-10 18:36 | 日々のつれづれ

日々のつれづれ


by りびい