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『ホワイト・ピーク・ファーム』バーリー・ドハーティ著

子供はかならずどこかしら親に似るものです。母親または父親、そうでなければ祖母や祖父、あるいは小父小母にどこかしら似ています。
そのことがいとおしくなるときもあれば、似ているがゆえに許せなくなるときもあります。

子供は必ずしも親の望んだ進路を選ぶとは限りません。そのためにどうしても生じる親子の確執、そして和解。この本は思春期にある少女ジーニーの成長と彼女をとりまく家族の物語です。

ホワイト・ピーク・ファーム
バーリー ドハーティ Barlie Doherty 斎藤 倫子 / あすなろ書房
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◆あらすじ

主人公ジーニー は農場を経営する厳格な父と不平を言わず従う母の間に4人兄弟の三番目として生まれた。農場を継ぐ立場のはずの兄は芸術家をめざし、姉はよりによって犬猿の仲の家の青年と恋に落ち、ジーニーは進学か恋を取るかで悩み、妹もなにやら秘密があるようだ。
父は怒ってばかりだし母は我慢ばかり…。これまで平和だった農場の暮らしだが、祖母が亡くなったあたりから次第に波風が立ち始めます。


非常にサラサラと読めます。が重要なテーマはしっかり描かれているので読後とても考えさせられました。親に逆らって成長してゆく子供たちを親の立場で読みました。思春期の人向けの読み物ですが、大人が読んでもそれぞれの立場で面白い本だと思います。
by riviere7341 | 2006-05-25 22:40

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