『くらのかみ』 小野不由美著
2004年 06月 01日
『十二国記』は長すぎて読み始めるのに覚悟が要るけど、
これは気楽に読める小野不由美ワールドです。
あらすじ
旧家の主(あるじ)に死が近づいてきた。後継者を決めるため親族が一同に集められる。食事のあと後継ぎの資格があるものだけがなぜか食中毒で苦しみはじめた。
誰が毒を要れたのか?子どもたちは少年探偵団を結成し、謎の解明に挑む。
ところがいつのまにか子どもたちの数が一人増えている。どうも座敷童子がまぎれ込んでいるようだ。いったい誰が座敷童子?
蔵のある旧家が舞台なので、暗く湿った雰囲気で始まるが、
あくまでも児童向けのミステリーなので殺人事件にはならない。
蔵のある旧家で親戚の子どもどうしが集まって遊ぶなんてことも、
少子化の現代では希少なことかもしれない。
そんな経験のない子どもたちにとっては、好奇心そそられる題材かも。
物語の冒頭にでてくる「四人ゲーム」と座敷童子のエピソードもおもしろい。
どんなゲームかは読んでみてのおたのしみ。
挿絵は山下明生さんの絵本などでおなじみの村上勉さん。
ちょっと怖い感じが物語りにあっている。
小学校5、6年以上向け。
表紙の写真を見たいかたは
って書いたけどなぜかリンクが張れない。なぜでしょう???
タグ入れればリンクできるって書いてあったのに・・・