『空色の地図』 梨屋 アリエ 著

中学校読書感想文課題図書になっているので読みました。どの登場人物も等身大で、どこにでもいそうな子ばかりです。文体も肩の力が抜けていて、読み終わるとこちらも素直な気持ちになれます。
中学三年生の女の子たちが主人公ですが、特殊な現代っ子たちではないし、内容が成長物語で普遍的なテーマなので大人が読んでも共感できます。
空色の地図
梨屋 アリエ / 金の星社
ISBN : 4323063229
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大人として読んで面白かったのは、主人公の1人初音の両親がとても出来た人たちで分別があるのですが、娘にとってはそれもまた息苦しいことがあるんだというところでした。
スキのない親に育てられるとそれはそれで子供は苦しいんですね。感情的でメチャクチャなところもあったほうが時にはいいこともある。欠点のある親でもいいんだ。ダメな親出来た親、どんな親でもその親を乗り越えていくのが子供の成長なんだと教えられているような気持ちになって、子育て中の親としても肩の力が抜けます。あんがいりっぱすぎる親をもつのも大変かも。

両親の離婚で話すこともできなくなったもう1人の主人公美凪が初めて泣いたとき、一時預かったおばさんが「やっと泣けるようになった」いうシーンがあるけれど、
すごく悲しいことがあったときって前向きに生きる前にまず泣けるってこと十分悲しむっていうことがはじまりだよね。そこからなんだよね。これを読んで思いました。
そしてこんなおばさんが身近にいる子は幸せ。

著者梨屋アリエさんのHPがあります。『空色の地図』の柔らかな文体からはちょっと想像できない個性的で遊べるHPです。→こちら
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by riviere7341 | 2006-08-30 14:20

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