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ヤンキー先生は直球勝負の人でした

地元でヤンキー先生こと義家弘介さんの講演会「夢は逃げてゆかない」があり、行ってきました。会場となった体育館は地元の中学生全員と保護者を含む地域の人たちでいっぱい。
くだけた雰囲気などさらさら無い、ジョークをいっさい入れないお話は真剣で直球勝負でした。

少年犯罪が増えている昨今、加害者が普通の少年たちであることが多い。
学校現場では少数の優等生と手のかかる問題児への対応に追われ、普通の子と呼ばれている子たちへの対応がなおざりにされている。
普通の子たちだって心に叫びたいものをもっているはず。
「普通の子」というのはいない。
みんな特別な子なんだ。

「愛情の反対は憎しみではなく無関心です」マザーテレサのことば

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生まれてすぐに両親が離婚した。長男だったから父親に引き取られ母の顔は知らない。
自分が生まれてすぐに離婚したということは、自分は望まれて生まれてきたワケじゃないってことだ。
非行に走った。高校は中退した。
里親に出された先で中退者や不登校児を受け入れている北星学園余市高校のことを聞いた。
行ってみたいと思ったが、オヤジが金を出してくれるわけはない。
しかし意外にオーケーしてくれた。
地元から(オレが)いなくなってくれたらホッとするからというのが理由だった。

北星高校で恩師の安達先生に出会った。
彼女は母の顔を知らない自分にとって母のような存在だった。
勉強して大学に入った。
大学4年の時交通事故に遭い生死の間をさまよった。
卒業して4年も経つのに北海道から安達先生が横浜の病院まで駆けつけてくれた。
「死なないで…あなたは私の希望だから…」
先生はそう言ってくれた
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幸せになるには3つのことを守ってください
◆聞く
◆伝える
◆学ぶ

今日すら見えないのに,未来など見えるはずもない。
『前』を向き,『今できること』の精一杯を積み重ねたとき,夢は必ず待っていてくれる。

 夢は逃げていかない。
 自分が夢から逃げていくのだ。



オヤジとは今でも仲が悪い。だから一年に一度一泊二日だけ会っている。それ以上一緒だと喧嘩になるからこれが自分たちにとって一番いいのだ。


会場中学生が多いことを意識してかこんな言葉も…
「中学校を卒業してからの経歴は履歴書に書かれ、一生ついて回る」
「自分が過去に犯した罪は、(法律上は)償われているが、一生償われることはないと思っている。だから自分は(自分ができる教育という場で)一生人のために役に立って行かなければならないと思っている」

脅しともとれるこの言葉には高校中退・非行の経験がある義家さんだからこそ言える迫力がありました。

最後のほうで茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」の詩を暗唱してくださいました。
彼女の詩も直球勝負の詩なので義家さんが好きなのはなんとなくわかるような気がします。

「自分の感受性くらい自分で守れ、馬鹿者よ!」

by riviere7341 | 2006-09-08 22:59

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by りびい