人気ブログランキング | 話題のタグを見る

文字のない絵本…言葉の限界を超えるもの

何日か前の投稿に、「ひとつのことば」に泣かされたり慰められたりするって書いた。
だけど、今とてもハマッている絵本はなぜか文字のない絵本、言葉の無い絵本なのです。言葉の無い絵本は何故か大人っぽい。

安野光雅作 『旅の絵本』(Ⅰ~Ⅴ)

 一人の旅人がボートでたどり着き、交渉して馬を手に入れヨーロッパの各国を馬に乗って旅します。各ページに沢山のドラマがあり、各国にちなんだお楽しみも隠されています。たとえばイギリスの巻では不思議の国のアリスやくまのプーさん、アメリカではセンダックの怪獣たちがページの中にチャッカリいます。細密な水彩画。

ガブリエル・バンサン作 『アンジュール』

 一匹の犬アンジュールが飼い主と別れ、追われ、人間の町をさまよい、海に向かって吠え、再びさまよい,ささやかな幸せを見つけます。ドラマチックなストーリーとシンプルなデッサン画。犬が振り返ってこちらを見ている表紙を見ただけで,読みたくなる人もいることでしょう。

イエラ・マリ作 『木のうた』 『りんごとちょう』 『にわとりとたまご』

 自然界の営みを科学的に、しかも芸術的に描いた絵本。シンプルな線と鮮やかな色彩。私が一番好きなのは、上に上げた3冊と少し作風が異なる、哲学的な『あかいふうせん』。

by riviere7341 | 2004-06-26 16:45

日々のつれづれ


by りびい