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あの星新一の作品がコミックに

映画の帰り道に本屋さんへ寄った
あれこれ手にとって本を見ているうちに、懐かしい本に出会う
コミック☆星新一午後の恐竜
星 新一 志村 貴子 小田 ひで次 / 秋田書店
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星新一 彼はショートショートの神様と言われ、当時は本もずいぶん売れていた
(今だって魅力は色あせていないと思う)

彼の作品が今コミックとなり甦った
本をパラパラとめくってみたけど
買おうかどうか迷ってしまった

昔原作を読んだときに抱いたイメージとコミックの絵が違っていたから
しばし受け入れられなかった
とくに『ボッコちゃん』の顔がイメージと違っていた
でも買った

原作の持ち味にこだわりすぎず、違った作品として読むとそれなりにおもしろい
そう割り切った

この中でストーリーのすばらしさに寄りかからず
漫画であることでさらにイメージを広げさせてくれた作品をひとつだけあげるとすれば
志村貴子の『生活維持省』
これは人口が増えすぎて人口整理のため働く(つまり順番が来た人に死を宣告しに行く)生活維持省の職員のお話だけど
最後の1ページ、登場人物たちのなんともいえない表情は漫画ならではだと思わせてくれた

私の場合、星新一の原作を読んでいると
何故かピコピコと頭の中で電子音が聞こえてくるのだけれど
コミックなってしまうと画像があって想像力が奪われるのか
その音が聞こえてこない
それは残念なことでした。
音が聞きたいときは原作を読みましょう

とても平易な文章短いストーリーの中で
現在、過去、未来、時間を縦横無尽に行き来して
人間の心の中の怖さ弱さ、未来への警告を教えてくれる
星新一の作品がこうして再評価されることはうれしいことです


星新一プロフィールと作品
by riviere7341 | 2004-08-07 06:43

日々のつれづれ


by りびい