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2010年9月の読書ノート

9月に読んだ本の記録

読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2232ページ

おおきな木おおきな木
こちらは村上春樹の新訳の方。旧訳を再読して読み比べました。新訳は木を女性(母親)として訳しています。また、絵と文が一致していて日本語が柔らかく自然。でも…じゃあ新訳のほうが好きかというと、そうも言い切れない。原作そのものに色々な解釈の可能性があるから、翻訳の幅がこれほど広がるのかも
読了日:09月30日 著者:シェル・シルヴァスタイン,Shel Silverstein
おおきな木おおきな木
こちらは旧訳ほんだきんいちろう訳の方。新訳が出たので再読しました。旧訳で好きなところは大きな木が切り株になってしまい「それでも木はしあわせでした」」のあとの「ほんとかな」のひとこと。
読了日:09月30日 著者:シェル・シルヴァスタイン
楽園のつくりかた楽園のつくりかた
タイトルに惹かれて読みました。笹生作品2冊目。後半でどんでん返しがあります。不可解な引っ越し、やけに理想的な父親からのメールの内容、子どもっぽい母親、そんなところに途中までモヤモヤ感があるのですが、どんでん返しでやっと納得してスッキリします。個人的には”楽園のつくりかた”というタイトルに命中した中身とは言えないように思います。
読了日:09月30日 著者:笹生 陽子

実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)
視覚的に工夫されていて、タイトル通り基本がよくわかりました。
読了日:09月27日 著者:山崎 啓支
ぼくらのサイテーの夏 (講談社文庫)ぼくらのサイテーの夏 (講談社文庫)
家庭の事情を乗り越えてたくましく生きる少年たち。彼らのことばは書き留めておきたいほど。でも、現代の小6男子ってこんなに大人かなぁ?義務教育終わってすぐ就職する子が多かった時代ならいざ知らず…。主人公は立派すぎる気がします。私には不登校の兄の方が人間的に見えました。
読了日:09月27日 著者:笹生 陽子
ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふしぎな物語 (大型絵本)ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふしぎな物語 (大型絵本)
『夜は短し恋せよ乙女』に出てきたので再読。ビネッテ・シュレーダーとペーター・ニクルに翻訳矢川澄子さんの組み合わせはオシャレでエキセントリック。
読了日:09月23日 著者:ペーター・ニクル
銀の匙 (角川文庫)銀の匙 (角川文庫)
漱石が賞賛した名文のほまれ高い小説。ことば選びの美しさに眩暈を感じました。文体への感動だけでなく、時代背景となった明治時代の子どもたちの遊びや暮らしぶり、今よりずっとのどかだった学校の描写もとても興味深く面白かった。読みながら自然に自分の子ども時代も思い出して胸いっぱいになりました。誰にでもある黄金の子ども時代よ永遠に!
読了日:09月23日 著者:中 勘助
すごい本屋!すごい本屋!
イハラ・ハートショップは地域でたった一件の小売店。本屋でもあるし生活用品を売る店でもあります。こんな山奥にこんなおもしろい本屋があるんですね。そしてそのありようは本屋経営だけでなく「商売」とは何なのか、地域の人たちと共に何かを創りだすにはどうやったらいいのか?そのひとつの答えになっています。読む前はタイトルに違和感ありましたが、読み終わったら「すごい本屋!」という感想が真っ先に出ました。
読了日:09月19日 著者:井原 万見子
ほめ言葉ハンドブックほめ言葉ハンドブック
こんな本があるんですね。著者によれば、9割の人はほめられて育つ、のだとか。著者は本来はコーチングの指導者。よくあるほめ言葉の「さすが」「偉いね」から、こういう表現も使い方でほめ言葉になるんだという例まで載っています。職人気質の人には技術より道具をほめるのが良い。なんていう裏技も書いてある。家庭編もあるらしいからそちらも見てみたいものです。ほめ言葉の語彙が増えます。
読了日:09月17日 著者:本間 正人,祐川 京子
相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法 (こころライブラリー)相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法 (こころライブラリー)
従来の心理療法や精神療法とは一線を画し、「現場で役に立つ」相談技術を追求しています。とても実践的な本で、役に立つ方法ならどんな人からも、例えば江原さんなどをからも良い技を盗もうとするどん欲さに脱帽。「裏メッセージ」「アドバイス、どお?」「テーブル広げ」など独特な言い回しが分かりやすく覚えやすい。相談を仕事とする人だけでなくアマチュアの人にも役に立つ本だと思う。誰かの相談に乗ることが多くて、相手の力になってあげたい、相手を傷つけたくないと思う人におすすめです。
読了日:09月15日 著者:下園 壮太
初恋温泉 (集英社文庫)初恋温泉 (集英社文庫)
短編はそれぞれ初々しいのありほろ苦いのあり。読み手の五感をやわらかく包む表現で、月の光やランプの光、風の音、手触り…余韻が残りました。舞台は実在の温泉なので、行ってみたり調べる楽しみもあります。私はランプの青荷温泉行ってみたい。
読了日:09月04日 著者:吉田 修一
すき・やきすき・やき
主人公が内気で優柔不断なので、中国人にもこんな子がいるんだぁと親近感を覚えた。夫にするなら韓国人が男らしくていいというのは本当?昨日、幸田文の「きもの」を読み終わったばかりの私。こちらは中国人女子留学生がバイト先で悪戦苦闘しながら着物を着る場面から始まってる。淡々としたストーリーの中に日本、韓国、中国の文化の違いが垣間見えて面白かった。ラストは私には物足りない。
読了日:09月02日 著者:楊 逸
きもの (新潮文庫)きもの (新潮文庫)
「きもの」というタイトルだけど、和服に限らず「着る」ことに興味あるひとは読むといい!着ることを通して自分の生き方、たしなみ、周りの人との付き合い方を学んでいく主人公に引き込まれた。今日は偶然関東大震災があった9月1日だけど(著者の誕生日でもある)、後半に関東大震災に遭遇したシーンもある。今で言う当時の「婚活」事情や姉妹の確執もありホームドラマを見ているような面白さもあった。親として女の子をどう育てるかという立場でも読めた。著者の好きな着物は木綿かな?木綿のようなサッパリとした文章で気持ちよかった。
読了日:09月01日 著者:幸田 文

読書メーター

by riviere7341 | 2010-10-01 22:04

日々のつれづれ


by りびい