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『言い間違いはどうして起こる?』寺尾康著 を読む

私は言い間違いが非常に多い。
読み間違い、書き間違いも多い
うっかりやなんだべな~

言い間違いではつい先日
「ウィルス・バスターズ」と連呼して、娘に
「複数形にしないでくださいっ!」と叱咤を受けた。
(ゴースト・バスターズと合体したようです。)

書き間違いでは
「仮面ライダー」のエントリーに自分ではイブキさんと書いたつもりなのに
ヒビキさんと何度も書いていた
(私的にはヒビキさんの方が好きなのかもね)
しかもその間違いに気がついたのは数日経ってから…Oh!重症

読み間違いでは、たとえば巷におことの教室という看板がありますが、
なぜか私は「おとこの教室」と読んでしまう…Oh!重症

最近では単なる言い間違い書き間違いをおもしろがって、遊んでいる番組やサイトがありますね
「笑っていいとも」の本当にあった変なメール!コーナー
(正確には書き間違いだけでなく変換間違いもプラスされているけど)

たとえば「機関車トーマス」→「既婚者トーマス
      「抹茶味アイス」→「マッチョ味アイス
なんてのがあった

糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」には「言いまつがい」ってコーナーがあって
時々覗かしていただいては笑っています。

そんな言い間違いというものにふと興味が湧いて、
調べたくなって読んだ本がこれ。
言い間違いはどうして起こる?(寺尾 康 / 岩波書店)


前置き長くなりました
この本についてのコメントを読んで下さる奇特な方は
こちらをクリック↓



言い間違いはどうして起こる?
この本は言い間違いについて主に言語学的に解説してあります。
(著者は言い間違いを通して発話と言語獲得までの脳の働きを研究する言語学者)
だけど、堅苦しくなく文章も読みやすい。
専門家向けというより一般向けの本です。

本の目次冒頭は
昭和59年、「大晦日」の事件という見出しではじまります。
事件とは…そうです
まだ記憶に新しい紅白歌合戦でのNHKアナのミソラ発言
、他にもベテラン俳優Kの仮面ライダー発言もありましたっけ

プロの人たちだって言い間違う、それも大舞台で…
大舞台では緊張するのか、それとも目立つのか
歴史的言い間違いが多いようです。

心理学的には緊張が原因の一つと思われますが、
言語学的には脳にある心の辞書の引き間違いであると著者はいいます。
著者によれば言い間違いと聞き間違い書き間違いは本質的には異なるものなんだそうです。

この本を読むと、言い間違いは1000語に一回ぐらいの割合でおこり、
正しい言い間違いとそうでない言い間違いがあるそうです。

思わず間違ってしまうのが正しい言い間違いであり、たとえば幼児が
「エベレーター」などといったり、最初から間違って認識している間違い
例えば、以前の上司はアナログを何故かどうしてもアナグロと言っていたけど
(真面目で善良な上司だったのでだれも間違いを指摘できなかった…)
そういうのは正しい言い間違いではないのだそうです。

この本を読んでからというもの、言い間違いが楽しくなりました。
この言い間違いは○○型だとか密に分析しては楽しんでいます。
みんなもっともっといい間違おう!
by riviere7341 | 2005-07-10 14:34

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