利休のイメージが変わった 『利休にたずねよ』 山本憲一
2009年 05月 09日
利休の他に秀吉、信長、三成、織部などよく知られた人が次々登場します。自分の周りにいる誰々に似ているなぁ、とか自分はどの人に考え方が近いかなぁなんて考えながら読みました。
特に秀吉との微妙な関係は職場でありがちな関係だし、利休の後妻宗恩との夫婦関係などは面白かったです。
この本で読んだ利休はそれまでイメージしていた草食系男子ではなく、ぎらぎらしていて男性的で大柄な人でした。ちょっとギラギラしすぎているので女性より男性が読んだ方が面白いかも。
その他には、茶道のお点前、お茶室、掛け軸、お道具、そして美味しそうなお菓子やお料理の描写が素晴らしくて、目の前に見えるようでした。
時代物、和物に関心ある人にお勧めします!
第140回直木賞受賞作。図書館でも予約ランキング上位なので予約で結構待って読みました。